●ヒーリンググルメのお手本 前田京子さんに聞く「お風呂の愉しみ」的生活
石けんを仕込むそこから癒しが始まっている
石けんや入浴剤を手作りする前田京子さんは、筋金入りのお風呂好き。聞いているだけでもうれしくなっちゃうバスタイムヘの意気込みから、リラックスを上手に習慣付けるテクニックをいただき!
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『-お風呂場の楽しみだけは、誰にも邪魔されないぞーという、コレでも一種真剣な覚悟をしているのだ-』と書いている前田さん。
ボディケア用品を手作りする以外にも、電気を消してキャンドルの明かりだけでお風呂に入ったり、湯船にシャンペンを入れたりと、そのお風呂アイデアは、読んでるだけでウレシくなるほど。
でも、忙しいとなかなか手間をかけられないものだ。
「今では家で仕事してますけど、出版社勤めですごく忙しかった時代、いちばんの楽しみは食事してお風呂に入ることでした。
時間がなくてできないこともありましたが、それが何日か続くと、逆にストレスになってしまう。
だからどんなに疲れて帰ってきても、家に帰ったらごはんを作って、お風呂に入る。それで『ああまともに戻れたあ』って思ってました」
石けん作りも、忙しいときほどやりたくなるという前田さん。
本を読んで石けんを売って欲しいという人には、まず自分で作ってみることを強くすすめている。
「作って使うプロセス全部が癒しですね。
ケーキよりずっと簡単だし、手を動かしてると気分転換になる。
石けんはできあがるまで数週間寝かせておかなけれぱならないのですが、気に入ったエッセンシャルオイルで香り付けしてるから、熟成してるだけで家中いい香りがする。
わざわざアロマポットを焚く必要もなく、家に帰ったら自分の作った石けんが迎えてくれる。
これだけでもずいぶんスッとしますが、使えぱ泡立って汚れを落としてくれて、しかも肌がスベスベになる……。
こういうモノってなかなかないでしょう?」
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●モノのカはけっこう偉大当たり前のモノこそ意識して
「全部を最初から手作りしましょう、といったらそれは無理かもしれない。食事だって全部作れない日って当然ありますよね。
でも、なにかひとつは意識してやる。
それだけで楽しみに変わるはずです。
リンゴをとっておきのお皿にのせる、でもいい。
買ってくるにしても、おざなりにしないで、いいとわかっているものを選んで買うこと。
今日はタオルを変えよう、今日はこの店の石けんを使おうとか。
モノって意識して扱えぱ応えてくれると思いませんか?」
自分へのごほうびとしてちょっと奮発することも、あながち浪費といえないのかも。
それじゃあ、悩んだり、イライラしたら前田さんはどうしてるのだろう?
「頭にくることや悩みごとがあったら、体を動かしますね。
私もすぐ頭にくるほうなんですけど、イライラや悩みって、気持ちよくなるとなくなっちゃうものが多い。
お風呂に入って消えちゃうようならそれでいいわけでしょ?
そこで、自分の悩みや怒りを絞り込むことができるんですね。
気持ちよくなっても残ってるなら、それが本当の悩みごと。
考えるのはそれだけでいいわけです」
ナルホド、ナルホド。
で、残ってしまった問題は?
「間題を解決することと癒しとは別。
解決できないときは解決できないものとして時間にまかせちゃう。
でもそれって、悩みと付き合って行くってことじゃない?
その間、悶々と考えていたらちょっと損でしょ。
逃げられないんだったら、その間お風呂に入って本でも読んでようって思います(笑)」
普段の生活のちょっとしたこと、目に何度も触る石けんや、毎日のお風呂を思いっ切り楽しむことこそ前田さんの癒し。
お話を聞くと、不機嫌もムカツキも、自宅でスッキリ解消できる気がしてきた! 気持ちイイことにこだわって、明日に疲れを持ち越さない、ヒーリンググルメな女をめざそう!
お風呂に入って気持ちよくなって悩みやイライラを絞り込もう。
複雑そうな体と心の仕組みだけれど考えようによってはうんと単純かもしれない。
イライラや悩みのほとんどはお風呂で気持ちよくなることで救われてますね。